毒母に共通する5つの特徴
毒をもつ生き物。
動物で言えば ヘビ/クラゲ/サソリ/蜂/フグ
植物で言えば キノコ/ヒガンバナ/トリカブト などが有名です。
毒の強さや効果は種類によって様々。ヘビの中でもまた全然違います。
では問題です。人間は毒をもつ生き物でしょうか。
答えは「YES」(もつ人もいる)
しかも、とてつもなく恐ろしい毒をもっている場合があります。
今回は、毒をもつ母=「毒母」に共通する5つの特徴について書いてみたいと思います。
参考はこちら。妻がこの本を初めて読んだときは「この作者、私のお母さんのことを書いてるかもしれん」って言ったくらいあてはまるんだそう。
毒母の5つの共通項
毒のタイプに違いはあれど、どのタイプの毒母にも共通する5つの事項があります。
①不安妄想性である
②つねに支配者である
③自分目線しかない
④感情がマヒしている
⑤言動が大人げない
本からすべてを引用するわけにはいかないので、妻の母の場合を絡めて書いてみたいと思います。
①不安妄想性である
親が子どものことを心配するのは、親として当然のことかもしれません。父ちゃんも今、初めて赤氏ができて、「毎日順調に成長しているかな」とか、妻がうつ伏せで寝ていたりすると「つぶれちゃうんじゃ・・・」なんて思ったりします。
が、毒母の場合はそうではありません。子どもが自分の想定外のことをしようとしたり、ちょっとでもリスクのあることをしたりすると不安妄想が先走り、なんとしてでも止めようとします。
妻は、小さいころから教師になりたかった。中学生のころ母親から、将来どうするの?と聞かれた妻は、「学校の先生になる」と答えました。憧れの先生がいて、その人のような教師になりたかったのです。母はすぐさまこう返しました。
「あんたな。先生なんかになったって、毎日毎日あんたみたいにいうこと聞かない子どもの面倒見なくちゃいけないし、そのくせ給料もたいして良くないのよ。いいことなんにもないんだから。あんたのあこがれてる〇〇先生は、賢くて人柄もよいからいろんな生徒から好かれてるの。あんたは〇〇先生みたいになるのは無理。ちゃんと勉強していい大学行けば今の時代、女でもそれなりのところで働けるんだから勉強頑張りなさい」
教師という仕事が「忙しい」わりに「給料も少なく」、生活が大変になることを見越しての、不安妄想からくる発言だったのでしょう。
妻はこの言葉を受けて教師になるとは明言しなくなりました。堂々と教職への道を進むことができなくなり、大学でも「教員免許をとることはできるけど教育学部じゃない学部」をわざわざ選んで入学しました。「教育学部」に入ったら、絶対にまた親になにかネチネチ言われることが目に見えていたからです。
②つねに支配者である
毒母の多くは、自身も毒をもつ親に育てられています。親に従うように言われ育てられてきたため、親が子どもを従わせるのは当然と思っています。
妻は、大学入学当初、20時が門限でした。しかも、自宅から大学まで片道1時間半もかかるというのにです。親の目の届くところに置いておきたかったのでしょう。
③自分目線しかない
子どもの目線になって考えることができません。子どもにこんな話をしたらどう感じるかなど考えることができないのです。
妻の母は、パパ(妻の父)のグチや親せきの悪口を妻に向かって話します。妻は、子どものころから何度も何度も同じ話を聞かされてきました。
日常的に「パパはね、見てのとおり背も低いし顔もたいしてかっこよくないし、そんなに自慢できる感じじゃないわね。まあ毎日仕事をちゃんとしてるところはえらいかな」
親せきの家に行った後は「お義母さんがこんなひどいこと言ってきたのよ。どう思う?」
挙句の果てには「私は、パパのこと好きになって結婚したわけじゃないの。パパがどうしても結婚してくれっていうから仕方なく結婚してあげたの」
こんなこと普通、娘に言いません。
④感情がマヒしている
毒母の多くが、幼いころになんらかのつらい目にあっています。自分の身を守るために、悲しみや恐れをシャットアウトし、自分自身の感覚をマヒさせ、感情にフタをしています。それにより自分の感情がわからないだけでなく、相手の感情を感じとることもできません。(怒りはします。)
③とかなり関連していると思います。妻の母の場合は、「感情がない」と感じる機会はあまり多くなかったです。他人の感情がわからないところは、上記のとおりです。
⑤言動が大人げない
幼いころ親に甘えることができなかった分、精神年齢が低い傾向にあります。子どもと互角に張り合おうとしたり、幼児のように泣いたり、嫌がらせをしたりします。
妻の母の場合、典型的なのが夫婦喧嘩が起きたとき。二人が言い争いになり、ある程度自分が言いたいことを言い終わると、くるりと妻のほうに向きを変え「〇〇ちゃん、どっちが悪いと思う?」と聞いていきます。(これも、妻が小学生くらいのころからずっとです。)
「確かにパパも悪いとこあるけど、それは落ち着いて話せばいいことであって、喧嘩の始まりはママが怒鳴り散らすからだよね。」などと(小学生の)妻が冷静に返すと
「あ、そう。〇〇ちゃんはまたパパの味方するのね。パパのこと大好きだもんね。いろいろ買ってくれるしね。ママだってみんなのために毎日料理作ったり掃除したりしてるのにね。」
妻は、パパの味方をしているわけでもなく、ただ二人の喧嘩が起きないようにしたかっただけなのです。
それに、家族なのに敵も味方もないでしょう。
父ちゃんとなら大丈夫
いかがでしたか?
毒母の毒タイプについては、またのちほど書いてみたいと思いますが、あなたの身近に、この5つにあてはまる人はいませんでしたか?
自分の母親がこれにあてはまるかも、という人。もしかしたら、あなたも毒母に育てられてきた人かもしれません。
毒親に育てられた人が毒親になる可能性は極めて高いのだといいます。
妻も、赤氏を育てるにあたって、そのことをとても心配しています。
「自分も毒母になったらどうしよう」
「生まなきゃよかったと思うかもしれない」
「赤氏自身も将来毒親になってしまうかも」
でも、父ちゃんは大丈夫だと思っています。
妻は、自分の親が毒母であること、親の毒が連鎖する可能性が高いことをすでに知っています。自分が適応障害になり、その原因が母にあったことを知ったのです。知っていれば、気を付けることができるのです。
それに、妻一人で赤氏を育てるわけではありません。
父ちゃんと妻と2人協力して赤氏を育てていくのです。
妻は心配になった後に、父ちゃんのほうを見て必ずこう言いいます。
「父ちゃんとなら大丈夫だと思う。」
父ちゃんは黙ってうなずきます。