毒親育ちの妻が身ごもりまして

毒親育ちの妻が身ごもりまして

毒親育ちの妻と父ちゃん、赤氏がしあわせを追い求めるブログ ~毒親育ちも幸せになっていい~

妻の母が育ってきた環境のことなど

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毒親は、毒親に育てられた可能性が高い

 

これは妻から聞いた話です。

妻の母が、自分の娘2人に、小さいころから話して聞かせたんだそうです。

 

妻の母は、長女として生まれました。

父親から

 

殴る蹴る

幾多の罵詈雑言

「女は穀潰しだ」

「さっさと結婚して家を出ろ」

 

こんなことが日常茶飯事だったそうです。

 

4兄弟のうち女は自分だけ。

3人の弟たちは父親からこのように扱われることはなかったといいます。

母親も、父親が怖くて娘を守ることができなかったようです。

明らかに「虐待」を受けて育ったことがわかりますよね。

 

妻の母が、つらい思いをして育ったのは確かなんだと思います。

同じ悩みを共感できる姉妹もいなくて、苦しい思いをして生きてきたんだと思います。

ただ、それを自分のこどもたちにも伝播させてよいかは全く別の話。

 

 

 「あなたたちは私より幸せなの」

 

妻の母が、幼い妻たちを説教するときによく使った言葉があります。

 

「私はすぐに殴られた。だから私は、絶対にあなたたちを殴らない。」

「私は、”長女なんだから”という理不尽な理由で叱られた。だからあなたにはそんな理由では叱らない」

「私は親の機嫌が悪いだけで怒鳴られた。でもあなたたちはそうじゃない」

 

この言葉。

優しさの表れのように感じられます。

ただ、一見わかりにくいですが実は恐ろしい毒をもっています。

 

「殴られないだけでも幸せ」

「理不尽な理由で怒られていないだけでも幸せ」

「親の機嫌で怒られているんじゃないだけでも幸せ」

 

そんな洗脳になっていることに気がつくでしょうか?

 

自然と、子どもたちが反論できない世界を作り出しています。

 

殴らない代わりに、

ガミガミと説教は深夜まで続きます。

 

その間、ずっと妻は思っていました。

殴られないだけ「私は幸せなんだ」と。

だから私は、これくらいのことには「耐えなきゃいけないんだ」と。

 

 

「我慢強い」という名の爆弾

 

妻は、小さいころから我慢強い性格だったようです。

”我慢強い”ってとても素晴らしいことだと思いますよね。

 

辛いことがあっても、じっと【耐える】ことができる。

いやなことがあっても【不満を口にせず】頑張れる。

 

 

ーーこれってね。爆弾なんですよ。

 

 

ちょっと話は逸れますが、”地震”の仕組みをご存じですか?

 

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※東京都防災ホームページより

 

 ②の画像のように、引きずり込まれたプレートがもとに戻ろうとする力が

  地震を引き起こします。

 

 ②の引きずりが大きければ大きいほど、地震のパワーが大きくなることが

  想像できると思います。

 

 

妻は、知り合った時から、普段は不平不満を口に出しませんが、

喧嘩した時やブチ切れたときに、今まで貯めに貯めてきた不満を

爆発させて、全力でぶつけてくる怒り方をするのです。

 

『黙ってたけどあの時も父ちゃんはなんとかかんとか』

『言わなかったけどその時も私は嫌な思いをして』

 

父ちゃんは毎回のように思いました。

 

ーー貯めに貯めて 爆発させるなら、日ごろから言えばいいのに

 

 

3つ子の魂 百まで

 

妻が噴火するたびに、父ちゃんは言いました。

ーー日常で不満があったらその時に言ってくれ と。

 

でも、妻にはそれができなかった。

 

自分が小さな不満に【耐える】ことで、人間関係がうまくいく環境の中で

育ってきたからです。

 

ーー自分さえ我慢すれば、

  お母さんに反論しなければ、

  小さな不満に耐えさえすれば、物事は丸く収まる。

 

幼少期に備わった性格は、大人になっても簡単には変えることができないのです。

 

 

その後

 

結果として、のちに判明する適応障害の治療の中で、妻は自分のこの性格に

気が付いていきます。

 

この性格が、「毒母」の影響であることにも。