毒親育ちの妻が身ごもりまして

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毒親育ちの妻と父ちゃん、赤氏がしあわせを追い求めるブログ ~毒親育ちも幸せになっていい~

自分の人生を生きろ———幡野広志

以前、
幡野広志さんの著書からメッセージを引用して紹介したよね。

 

こちらの記事↓

akashi-no-tochan.hatenablog.com

 

今回は、幡野さんとその著書について改めてご紹介するよ。

 

幡野 広志という人物

・東京生まれの写真家

・2017年末に「多発性骨髄腫」(血液ガンの一種)を発病

・余命3年を宣告されたのちも、精力的に活動を続ける

 

前回記事でも簡単に紹介したが、

幡野さんは現在、完治することのない

病気を抱えて生活している。

 

がん宣告を受けた後、その話を

ブログに綴ったところ大反響となり、

数々の応援の声が寄せられた。

 

一方、なぜか一緒にたくさんの

人生相談も送られてきた。

 

いじめの被害者、あるいは加害者。

DVに苦しんでいる人。

過去に罪を犯してしまった人。

こころや体の病に苦しんでいる人。

 

 

幡野さんはそのひとつひとつを熟読し、

メッセージを返した。

 

そして決意する。

ーー退院したら、彼らを訪問しよう。

  話をし、写真を撮らせてもらおう。

  彼らの言葉を集めて、本にしよう。

 

そして完成したのが、この本。

 

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。
 

 立場の違う3人の共通項

幡野さんはたくさんの方とお会いして、

インタビューをした。

 

この本には、そのうち3名を抜粋して

紹介している。

 

・がん患者

・がん患者の遺族

・そのいずれでもない人

 

の3名だ。

立場が違う3名なのに、

3名とも「生きづらさ」を感じる、

あるひとつの共通項を持っていた。

 

それは

「家族」「親」である。

 

・身内のがんを「わたしの不幸」と捉える親

・家族の一人ががんになったことでそれまで互いを取り繕って生きてきた「たが」が外れた家族

・家庭の中で優等生であることを求められ、家族の不満のはけ口にされた少女

 

3名の話はこれらが軸になっている。

このブログ内ですべては公開できないので、

ぜひ本を読んでみてほしい。

 

 

あのメッセージへ

幡野さんが取材をしたのは

もちろんこの3名だけではない。

たくさんの人と話をした。

 

にもかかわらず、やはり共通して

みられたのは家族や親子関係。

 

生きづらさの根底にあるのは、

やはり家庭内の人間関係なのだ。

 

そう悟った幡野さんが発するメッセージが

以前の記事で紹介した言葉である。

 

ーー親を選んで生まれることは、誰にもできない。

  でも、パートナーを選ぶことだったら、誰にでもできる。

 

この本のタイトルを思い出してほしい。

 

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。

 

本のタイトル自体が、

メッセージになっていることに気が付くだろう。

 

選べなかったこと=親

選びなおす=新しいパートナー だ。

 

不治の病でも後悔していない理由

幡野さんは言う。

ーー34歳の時に治らないがんの告知を受けたが、

  自分の人生に後悔はない。

  それは、すべてを自分で選んできたからだ。

  家族、仕事、お金、そして生と死。

  選ぶことで人生は始まる。

 

幡野さんには実家暮らしの母がいるが

がんの確定診断が出てからは

一度も会っていないそうだ。

それは

「自分の人生を保つため」

 

幡野さん自身がそう決断し、

「死ぬまで会う必要はないだろう」と語る。

 

「余命わずかしかないから親に顔を見せたほうが良いのかもしれない」

 

そう思って会いに行くことも可能ではあるけど、

幡野さんはそれをしない。

まさに、自分の人生を生きているのだ。

 

一度、手に取ってもらいたい

この本には、「毒親」という言葉は出てこない。

でも、読んでみればわかる。

「生きづらさ」をテーマにした

この本の中に出てくる親は、

そのほとんどが「毒持ち」だ。

 

毒親に特化した本というわけではないが、

人生の選び方について、

何か参考になるものがあるかもしれない。

 

最後まで、自分で選ぶ

幡野さんは、自身の最期について

決断していることがある。

 

具体的に言ってしまえば、「安楽死」だ。

 

日本では認められていないため、

その時に備えて、国外での準備を進めている。

彼はこう語る。

 

ーー

安楽死という選択について、「死に方を選ぶこと」だと考えている人は多いと思う。でも、これは「生き方を選ぶこと」なのだ。自分がどのように生きたか、どのような気持ちでどのようにして最期を迎えたか、そういう「生き方」の問題なのだ。

ーー

 

彼は、最後の最後まで自分の「生き方」を

自分で選ぼうとしている。

 

終わりに

この本は、次のように締めくくられている。

その数行を引用させていただこう。

 

ーー

ぼくはこれからも自分を選び、自分の人生を選んでいきたい。そして自分の生き方を選ぶことができなくなる前に、自分が望む最期を選びたい。それがぼくという人間が生きた証になるのだ。

ーー

 

父ちゃん自身も、

自分の生き方を自分で選びたい。

 

妻にも、

他人の評価や顔色を気にせず生きてほしい。

 

赤氏にも、

自分の人生を選んでいきてもらいたい。

 

 

そしてもちろん、

このブログを読んでくれているあなたにもだ。

 

 

 

akashi-no-tochan.hatenablog.com

 

 

 


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