毒の連鎖を「幸せ」が止める
なぁ父ちゃん、毒は連鎖するっていうけど、母ちゃんも毒親になっちゃうのかな?
赤氏も不安だよね。赤氏には、毒を継いじゃいけないと思ってる。父ちゃんと母ちゃんが2人で乗り越えなきゃいけない課題だね。
毒は連鎖する
一般的に、親からの毒は連鎖すると言われている。
つまり、毒親に育てられた人は毒親になり、その親に育てられた子もまた将来、毒親になるということ。
妻が毒親育ちである以上、妻自身が毒親になる可能性は十分にある。
どこかで毒を止めなければならない
毒は連鎖する。
なら、どこかでその連鎖を止めなければならない。
そうでなければ、その家系の血を引く人間は全員、生涯を通じて毒に苦しめられることになる。
つまり、赤氏も。
赤氏の子どもも。
なら、どこで、
誰がその連鎖を止めることができるのか。
それは、
自分が毒親育ちであると気付いた人だ。
気付いた人だけが毒の連鎖を止めることができる
普通、自分が毒親育ちだということに気づかなければ、自分自身が毒親になるなどとは思わない。
だから、それに気づかなかった人が連鎖を止めることはまず無理だ。でも、気付いた人にはそれができる。
このブログを読んでいる人は、もう自分が毒親育ちだとわかっているはず。
すでに子どもがいる人も、これから生まれてくる人も、自分が親になっていいんだろうかと悩んでいる人も———
あなたは、毒の連鎖を断ち切ることができる。
毒の連鎖を断ち切るには
あなたは、毒の被害者だ。
あなたがいま生きづらさを感じているのは、きっと親から受けた毒のせいだと思う。
生きづらさを感じていることについて、自分自身を責める必要は全くない。
あなたは、毒の「被害者」なのだから。
でも、毒の連鎖を断つためには、
その意識を変えなければいけない。
親として子どもを育てるうえでは、いつまでも「被害者」意識を持っていてはダメだ。
あなたと、あなたの親の関係では、あなたは確かに「被害者」の存在だった。
でも、
あなたと、あなたの子どもの関係では、あなたは「被害者」ではない。
「親」として存在するべきだ。
1.自分の親と同じ行為をしない
毒の連鎖を断つためには、まず
自分の親と同じ行為をしないことが大切だ。
そうでなければ、あなたの子どもも、あなたと同じ苦しみを抱えて生きることになってしまう。
自分の親と同じ子育ては、絶対にしてはいけない。
2.自分の育てられ方と比較しない
妻が苦しんだ理由の一つに、母親から受けた説教の記憶がある。
妻の母は、実の父親から殴る、蹴るの虐待を受けて育った。
その経験からか、彼女は娘たちに説教する際、絶対に手を出すことはしなかった。
その代わり、説教の度、毎回言うのが
「私は殴られ、蹴られて叱られた。だから、あなたたちには絶対に手は出さない。」
という言葉だった。
ーー
お母さんは、かわいそうだったんだ。
私は、殴られないだけ幸せなのかもしれない。
ーー
妻は説教を受ける度にそう思ったという。
自分と同じ苦しみを味わわせたくない、という思いからくる発言なのだろうが、これは自分が苦しい幼少期を過ごしたことを子どもにアピールすることになってしまう。
これは、おそらく自分で気づくのが難しいポイントになるはずだ。
一人で毒を止めることはできない
毒の連鎖を自分の力だけで止めることは、かなり難しい。衝動的に毒が出てしまうことは、やむを得ないことだ。
ここで重要な役割を持つのが、パートナー(夫婦)だ。
パートナーは、相方が毒親育ちであることを理解し、
毒が出てきてしまう可能性があることをいつでも頭に置いて生活する必要がある。
そして、相方から毒が出そうになったら
いったん子どもを毒から遠ざける。守ってあげる。
毒親の連鎖を断ち切るうえでパートナーが持つ役割は非常に大きい。
父ちゃんの使命はここにある。
毒を止めるには「幸せ」であること
結局のところ、毒の連鎖とは
「不幸な私」が連鎖することだといえる。
「不幸な私」を、子どもがつなぎとめることで、毒は連鎖していく。
つまり、「不幸な私」がなくなれば毒を止めることができるのではないか。
夫婦が、そして家族みんなが幸せであれば、毒は自然と浄化されていく。
赤氏に毒を与えないためには、
父ちゃんと妻が「幸せ」であればいい。
あなたが自分の子どもに毒を与えないためには、
あなたが「幸せ」になればいい。
あなた自身のためにも、
あなたの子どものためにも、
あなたは、自分自身を幸せにしてあげるべきだ。
まだ、親の顔色を伺って生きている人もいるかもしれない。
でも、それではあなたは幸せに生きられない。
幸せに生きるには、
他人のために生きないこと。
あなた自身の人生を生きること。
毒の連鎖を断ち切るためにも、
あなたは「幸せ」に生きてください。
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