毒親育ちの妻が身ごもりまして

毒親育ちの妻が身ごもりまして

毒親育ちの妻と父ちゃん、赤氏がしあわせを追い求めるブログ ~毒親育ちも幸せになっていい~

毒親育ちは毒親に気づかない

毒親育ちの中には、自分の親が毒親であることに

気が付かないまま亡くなる人もいる。

「親が」じゃない。

「自分が」死ぬまで気が付かない。

 

 

毒親育ちなのに気づかない

妻の場合、教員というただでさえ忙しい職につき、

仕事に依存してしまったことで適応障害を発症、

心療内科に通い始めた。

 

そしてその治療を通じて、

自分の母親が毒持ちだと知った。

 

裏を返せば、心療内科に通うことにならなければ、

いまもなお、毒親の存在には気づいていないことになる。

 

妻が教員ではなく、もっとゆったりと働ける仕事

(世の中にそんな仕事があるのかはわからないが)

についていたとしたら、妻は

心療内科に通っていない可能性が高い。

 

もしそうなら、今でも妻は

原因がよくわからない【 生きづらさ 】

を抱え続けて生きているはずだ。

 

他人から見たら明らかに毒親なのに、

本人は気が付かない。

信じられないかもしれないが、

これはよくある話。

 

なぜ気づかないのか

気づかない場合、次の2つのパターンが考えられる。

 

①「毒親」という言葉自体を知らない

妻も、このパターンに該当する。

いまでこそメディアにも取り上げられるようになったが、

そもそも「毒親」なんて言葉は、それこそ

スーザン・フォワードが「毒になる親」を

出版するまで存在すらしていなかった。

 

こどもにとってありがたい存在であるはずの親が

こどもに「毒」を与えてるなんて

普通は考えもしない。

 

だから、今この瞬間にも、「毒親」という言葉を

知らない人がいても無理はない。

 

毒親」という言葉を知り、それについて調べ始めて

ようやく、自分の親が毒親だと気づく。

 

②「毒親」は知っているが自分の親は「毒親」ではない

ーーいやいや、それはさすがにおかしいでしょ

  このブログで、「毒母に共通する5つの特徴」とか

  「毒母の6タイプ」とか読んだけど、明らかに

  毒でしょう。自分の親がこんなだったら、

  絶対に

すぐ気が付くね。

 

いいえ。それは、あなたが幸せに、

親からまっとうに愛されて育ったからです。

 

②のパターンの場合は、①よりも深刻で

「あなたの親は毒親ですよ」と他人から言われても

それがわからない。

 

いや、正確には「わかるけど認めない」といったほうがいい。

 

毒親の6パターンを示しながら

「あなたの親はこのタイプに該当しますよね?」

と聞けば、例えば彼(彼女)は次のように答える。

 

ーー確かに私の親はこのタイプに該当します。

  でもそれは毒親だったからじゃなくて、

  私が妹の世話をきちんとしなかったり、

  親が買ってくれた服を気に入らなかったり、

  毎回ちゃんと理由があるんです。

  私が悪いだけで、毒親なわけではないと思います。

 

なぜ②のパターンが深刻なのか、

なんとなく感じ取れるだろうか?

 

親が典型的な毒親パターンに該当するにも関わらず、

親がそうなってしまったのは「自分のせいだ」と考えている。

これは完全に、

毒に【 全身をむしばまれている状態 】といっていい。

 

「妹の世話をしなかったから」

「買ってくれた服を気に入らなかったから」

だから親が怒ったのだという。

 

いまここで、

ーーそれじゃあ怒られてもしかたないよ

と思った人はいないだろうか。

 

言われていい気分はしないと思うけど、

あなたも毒親育ちだと思ったほうがいい。

 

妹の世話をしない

お姉ちゃんが妹の世話を手伝うことは

世間一般によくある。

 

ただ、よく考えてほしい。

妹の世話をして親から褒められるのは理解できるが、

世話をしないからと怒られるのはおかしい。

 

これは、親が

「あんたが妹の世話をして当然」と考えているから。

本来、子どもの世話をするのは親の役割であって、

姉の仕事ではない。

この親は、親としての役割を果たしていないどころか、

それを自分の子どもに押し付けている。

 

買ってもらった服を気に入らない

親からプレゼントをもらったとき、

正直、あまり気に入らなかったという経験は誰にでもある。

 

 もらったものが、おもちゃでも、お菓子でも

洋服でも、気に入らないことはある。

 

ここでの問題は、

もらった服を気に入らなかった子どもにではなく、

「なんで私が買ってあげた服を気に入らないんだ」

といって怒る親のほうにある。

 

毒親の洗脳

こういう親に育てられた人は、子どものうちから

「大人のような役割をもつ」こと

「親が喜ぶように演じて生きる」こと

を覚えていく。

 

そしてこれが、

「私はしっかりしていなければならない」

「相手の機嫌を損ねないようにしなければならない」

に発展し、大人になってもこの思考は残る。

 

この思考に支配されてしまったら

非常に「生きづらい」というのは

なんとなくイメージできるのではないだろうか。

 

人間関係のなかで常に、自分は人より真面目に、

しっかりしていなければいけない。そして、

上司、同僚、取引先、友人、親せき、夫など

 

”全ての人から嫌われないように”生きる。

 

相手の機嫌を損ねることは、彼(彼女)にとって

つらかった幼少期を思い出す引き金になる。

だから、決して嫌われるようなことをしてはいけない。

 

それしか考えることができないのだ。

 

①のパターンだった妻でさえ、こうした生きづらさを

抱えて生きている。

 

ましてや②のパターンの人は、

父ちゃんたちからは想像もつかないほど、

毎日を恐る恐る生きているんだと思う。

 

解毒には理解者とかなりの時間がいる

妻は、今でこそ父ちゃんに

心をひらき始めてくれたと思う。

顔色を伺うような、無理に「いい妻」を振舞うような

ことは以前に比べて少なくなった。

 

「父ちゃんなら理解してくれる」と気づき始めてくれた

のかもしれない。

 

でも、ここまで来るだけでも相当な時間がかかった。

 

親からの毒に苦しんでいる人は、1日でも早く解毒に

とりかかったほうがいい。

 

まずは毒親の存在に気づくこと。

そして、その苦しみを理解してくれる人に出会うこと。

そして、その人とともにゆっくり時間をかけて

毒を抜いていくこと。

 

解毒にかかるプロセスは、長く、根気がいるから

 

父ちゃんたちと一緒に頑張ろう。

 

 

akashi-no-tochan.hatenablog.com

 

 

 


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